〜赤チーム〜
朝。
空き教室には莉緒、彩、琴の3人がいる。
【莉】「眠い……。」
莉緒はあくびをした。
【彩】「いつもでしょ。」
いつものようにくだらない話しをする。
【琴】「ねぇねぇ、知ってる?」
【彩】「何を。」
知ってる?って聞かれても、何の事だよ。
と彩は思った。
【琴】「この学校にはね、私達以外の不良達がいるんだよ!」
琴は自慢げに言った。
【莉】「ふーん……。」
【彩】「知ってる。」
【琴】「えっ!?」
知ってるよ、そりゃあ。
だって転校する学校の評判ぐらい調べとかないと困るでしょ。
それにここ不良高で有名だし。
一回その人達に会ってみたかったんだよねぇ。
と彩は思った。
【琴】「ねー、その人達に会ってみたくない?」
【彩】「私も会ってみたいな。……莉緒は?」
ふたりは莉緒の方を向いた。
【莉】「一応、敵同士なんだが……。」
莉緒は顔を歪ませた。しかし琴の圧で行く事になった。
〜青チーム〜
屋上にいた3人は本部基地へと戻ろうとしていた。
すると美咲達が歩いてる反対の方向から昨日転校してきた3人の女子が見えた。
夜月は気づいたが美咲と実樹はまだ気づいていない。
彼女達はこちらを見て何かを話している。
両方道を譲る気はないのでぶつかる前に止まった。
実樹はようやく気づき、莉緒に目線をやったがすぐに下を向いた。
【実】(莉緒ちゃん……。)
すると莉緒は私達に話しかけた。
【莉】「あんたらが青火の不良?」
【美】「そうだけど。つーかそこ退いて。」
美咲は凄く冷静だ。
しかし威嚇はしている。
【莉】「ケンカしようよ。」
莉緒は美咲達の後ろに行こうと前へ進んだ。
【美】「いつかな。」
美咲はケンカを買わず、本部基地がある方へと進んで行った。
少し歩き、彼女達が見えなくなった場所で話し始めた。
【美】「ケンカ、買わなかったよ。」
【夜】「偉い。」
と夜月は褒めた。
ケンカを買わなかった理由は、学校での揉め事やケンカは禁止されている。
校則ではないが、いつも夜月が強く学校では揉め事を起こさない事!と言っているからだ。
しかし、敵から一方的にやってきたらいいことにしている。ただし生徒には迷惑かからない範囲で。
実樹が暗い顔をして俯いている。
【実】(やっぱり莉緒ちゃんだ……。浦田莉緒じゃなくて、本当は……菅谷莉緒なのに……。)
一方男子達は……。
こちらもまた、ばったり会ってしまった。
【一】「あーぁ、面白いもんねぇかなぁって思ってた所だったけど、いい奴らいるじゃん。」
一真はそう言うとニヤリと笑った。
【玲】「お前らが新しく入ってきた不良か?」
玲央は彼たちを鋭い目つきで睨みつける。
【一】「そうだけど。」
一真も玲央を睨み返した。
すると玲央の後ろから青い炎を出している男がいた。
【聖】「お前が、前田翼か……?」
【翼】「そうだよ。俺に何の用?」
その言葉に苛立った聖也は翼の胸ぐらを掴んだ。
【聖】「お前ッ、夜月に手ぇ出したらただじゃおかねぇから。」
すると翼も負け地と聖也を煽る。
【翼】「ゆづちゃん?……それはどうかな。」
聖也は腹が立ち翼に殴りかかろうとした。
【聖】「この野郎ッ!!」
【美】「止めろ、聖也。」
翼に向かって振出された拳は美咲によって止められた。
【聖】「美咲……。」
【美】「夜月の方を見てみろ。」
そう言われた聖也は夜月の方を見た。
そこには、不機嫌そうに聖也を睨みつけてる夜月がいる。
【聖】「ヒッ……!」
聖也は翼の胸ぐらから手を離した。
【玲】「悪かったな、前田。……行くぞ。」
聖也の代わりに玲央が謝った。
玲央は聖也引っ張りながら本部基地へと向かった。
本部基地へ着くと、ようやく夜月が口を開いた。
【夜】「あのさぁ、学校で問題起こすなって言ったよね!?覚えてない!?」
【聖】「覚えてます。……すいませんでした……。」
聖也は夜月に向かって深くお辞儀をした。
夜月が怒ると誰も逆らえない。鬼だ。
【夜】「はぁぁ……。聖也がなんで翼を殴ろうとしたか知らないけど、あそこで美咲が止めに入ってなかったらどうなってたか……。」
夜月は頭を抱える。
すると玲央と美咲が同時に「もう終わった事なんだし、いいだろ。」と言った。
【美】「ハモんな。」
【玲】「知らねぇ(笑)」
夜月はソファーから立ち上がり聖也に向かってこう言った。
【夜】「ケンカするなら学校外でやって。分かった?」
【聖】「あいよ。」
すると、渚が夜月に話しかけてきた。
【渚】「夜月ちゃん。あのね、聖也は夜月ちゃんの事守ろうとしてたんだよ。それだけは知っておいてほしいな。」
渚は聖也の方を向いてニコッと笑った。
聖也は顔を赤く染めている。
【夜】「聖也。……ありがと。」
そう言うと聖也は夜月の方を向いた。
【聖】「はっ!?……///なんだよ急に……。」
【夜】「色々だよ。」
そう言うと夜月はそっぽを向いた。
【聖】「いつも思えっつーの。」
と夜月をからかうように言った。
急に、壁から物音がした。
朝。
空き教室には莉緒、彩、琴の3人がいる。
【莉】「眠い……。」
莉緒はあくびをした。
【彩】「いつもでしょ。」
いつものようにくだらない話しをする。
【琴】「ねぇねぇ、知ってる?」
【彩】「何を。」
知ってる?って聞かれても、何の事だよ。
と彩は思った。
【琴】「この学校にはね、私達以外の不良達がいるんだよ!」
琴は自慢げに言った。
【莉】「ふーん……。」
【彩】「知ってる。」
【琴】「えっ!?」
知ってるよ、そりゃあ。
だって転校する学校の評判ぐらい調べとかないと困るでしょ。
それにここ不良高で有名だし。
一回その人達に会ってみたかったんだよねぇ。
と彩は思った。
【琴】「ねー、その人達に会ってみたくない?」
【彩】「私も会ってみたいな。……莉緒は?」
ふたりは莉緒の方を向いた。
【莉】「一応、敵同士なんだが……。」
莉緒は顔を歪ませた。しかし琴の圧で行く事になった。
〜青チーム〜
屋上にいた3人は本部基地へと戻ろうとしていた。
すると美咲達が歩いてる反対の方向から昨日転校してきた3人の女子が見えた。
夜月は気づいたが美咲と実樹はまだ気づいていない。
彼女達はこちらを見て何かを話している。
両方道を譲る気はないのでぶつかる前に止まった。
実樹はようやく気づき、莉緒に目線をやったがすぐに下を向いた。
【実】(莉緒ちゃん……。)
すると莉緒は私達に話しかけた。
【莉】「あんたらが青火の不良?」
【美】「そうだけど。つーかそこ退いて。」
美咲は凄く冷静だ。
しかし威嚇はしている。
【莉】「ケンカしようよ。」
莉緒は美咲達の後ろに行こうと前へ進んだ。
【美】「いつかな。」
美咲はケンカを買わず、本部基地がある方へと進んで行った。
少し歩き、彼女達が見えなくなった場所で話し始めた。
【美】「ケンカ、買わなかったよ。」
【夜】「偉い。」
と夜月は褒めた。
ケンカを買わなかった理由は、学校での揉め事やケンカは禁止されている。
校則ではないが、いつも夜月が強く学校では揉め事を起こさない事!と言っているからだ。
しかし、敵から一方的にやってきたらいいことにしている。ただし生徒には迷惑かからない範囲で。
実樹が暗い顔をして俯いている。
【実】(やっぱり莉緒ちゃんだ……。浦田莉緒じゃなくて、本当は……菅谷莉緒なのに……。)
一方男子達は……。
こちらもまた、ばったり会ってしまった。
【一】「あーぁ、面白いもんねぇかなぁって思ってた所だったけど、いい奴らいるじゃん。」
一真はそう言うとニヤリと笑った。
【玲】「お前らが新しく入ってきた不良か?」
玲央は彼たちを鋭い目つきで睨みつける。
【一】「そうだけど。」
一真も玲央を睨み返した。
すると玲央の後ろから青い炎を出している男がいた。
【聖】「お前が、前田翼か……?」
【翼】「そうだよ。俺に何の用?」
その言葉に苛立った聖也は翼の胸ぐらを掴んだ。
【聖】「お前ッ、夜月に手ぇ出したらただじゃおかねぇから。」
すると翼も負け地と聖也を煽る。
【翼】「ゆづちゃん?……それはどうかな。」
聖也は腹が立ち翼に殴りかかろうとした。
【聖】「この野郎ッ!!」
【美】「止めろ、聖也。」
翼に向かって振出された拳は美咲によって止められた。
【聖】「美咲……。」
【美】「夜月の方を見てみろ。」
そう言われた聖也は夜月の方を見た。
そこには、不機嫌そうに聖也を睨みつけてる夜月がいる。
【聖】「ヒッ……!」
聖也は翼の胸ぐらから手を離した。
【玲】「悪かったな、前田。……行くぞ。」
聖也の代わりに玲央が謝った。
玲央は聖也引っ張りながら本部基地へと向かった。
本部基地へ着くと、ようやく夜月が口を開いた。
【夜】「あのさぁ、学校で問題起こすなって言ったよね!?覚えてない!?」
【聖】「覚えてます。……すいませんでした……。」
聖也は夜月に向かって深くお辞儀をした。
夜月が怒ると誰も逆らえない。鬼だ。
【夜】「はぁぁ……。聖也がなんで翼を殴ろうとしたか知らないけど、あそこで美咲が止めに入ってなかったらどうなってたか……。」
夜月は頭を抱える。
すると玲央と美咲が同時に「もう終わった事なんだし、いいだろ。」と言った。
【美】「ハモんな。」
【玲】「知らねぇ(笑)」
夜月はソファーから立ち上がり聖也に向かってこう言った。
【夜】「ケンカするなら学校外でやって。分かった?」
【聖】「あいよ。」
すると、渚が夜月に話しかけてきた。
【渚】「夜月ちゃん。あのね、聖也は夜月ちゃんの事守ろうとしてたんだよ。それだけは知っておいてほしいな。」
渚は聖也の方を向いてニコッと笑った。
聖也は顔を赤く染めている。
【夜】「聖也。……ありがと。」
そう言うと聖也は夜月の方を向いた。
【聖】「はっ!?……///なんだよ急に……。」
【夜】「色々だよ。」
そう言うと夜月はそっぽを向いた。
【聖】「いつも思えっつーの。」
と夜月をからかうように言った。
急に、壁から物音がした。


