「翔さん、何かあったんですか?」

「今日、仕事で色々言われたんだよ。まぁ、俺たちの仕事は、日常茶飯事なんだけどね……」

麗大さんは、キッチンで水を飲みながら私に話してくれた。

「私、翔さんの仕事のこと何も知らなくて」

「いいんだよ。それで。アイツもそのうち話すと思うから、それまで聞かないでいてくれるかな?」

「わかりました」

「ありがとう」

麗大さんは、優しく微笑むと明日の朝、迎えに来るからと言って帰っていった。私はどうしたらいいのか分からなかった。でも、何か翔さんの助けになれたらいいのに。そのことを考えながら、眠りについた。