授業が終わり、剣道場に行こうとしたら







「佐々木 葵ちゃん?」











「はい?」










そこには美人というか可愛いというか、とにかくモテそうな女子が4人いた














「少し話あるんだけどいい?」












「はい」














少し怖いと思いながら空き教室に行った














ある1人の女子が












「星弥のこと好きなの?」








「え?」







「だから、星弥のこと好きなのかって聞いてるんだけど」




(キレてる…?)







「好きです」











「昨日見たんだよ、星弥と2人でカフェに入ってるとこ」








「そーなんですか」












「はっきり言うけど、星弥とは付き合えないし、君と一緒にいるところ見たくないから星弥から離れてくれる?」




……






「なんで付き合えないんですか?」










「わたしも星弥に告白したことがあって振られたんだけどそのときに星弥が言ってたの、『俺は女友達は作るけど彼女は作らない』って」








「は…?」









「付き合わない?」


(どーゆうこと…?)












「付き合わない理由は知らないけど、付き合わないんだって」














「星哉先輩が付き合わないなら、わたしにこうやって言う必要ないじゃないですかっ…」
















消えるような声で言う


















もうなんかわかんない…














「でも言いたかったの、もし付き合えることがあるなら次会うときは葵ちゃんをどうするかわかんないから」















(すごい鋭くて怖い目だ…)

















無言で空き教室を後にした





















なんで付き合わないの?














わたしに頭ポンポンしたり手繋いだのはなんだったの?









(やばい、部活行かないといけないのに涙出そう…)












自動販売機でわたしが好きな抹茶オレを買って少し落ち着いてから剣道場に行った












(先輩の顔見れそうにないな…)











剣道場に行ったら星弥先輩と一瞬目があった












面をつけていたけどすぐわかった













顧問の先生には課題が終わらなくて遅れたと言った














本当のことなんて言えるわけない…













部活終わりに













「葵、どうしたの?初めて部活遅れたじゃん」













「菜々子…」









菜々子には放課後のことを言った










「ひどいね…」











「つらいときはなんでも言っていいからね、葵」













「ありがとう、菜々子」










「なんで星弥先輩は付き合わないんだろう…」










「わかんないね」









「もうフラれた気分…」







「わたし、流我先輩(りゅうが)に聞いてみようか?」







「え?」






「流我先輩は星弥先輩と小学から一緒だし剣道も一緒にしてきたからなんか知ってるよ!」









菜々子は美人でモテモテですごくフレンドリーで高校に入ってまだ1年も経っていないのにもう10人から告白された













でも菜々子は流我先輩が好きで、














菜々子から流我先輩が好きだと聞いたときは













少しはびっくりしたけどお似合いだな〜と思った














流我先輩もイケメンだし、菜々子も可愛いから













2人が結ばれることを応援している



















菜々子は持ち前のフレンドリーで流我先輩に積極的に話しかけている










(すごい勇気だな…)














「流我先輩ともっと話せるし聞いてみるよ!」












「あ、ありがとう…」











わたしが知っていいことなのか…申し訳ないと思いながらも知りたいという気持ちもある…