あれは小学生の頃…




(お母さん)『いちごちゃーん!小学校入学おめでとう!』

(いちご)『ありがと〜!』
『お爺ちゃん、お婆ちゃん!いちごね、小学生になったんだよ!へへっ!』

(お婆ちゃん)『すごいねーおめでとう!』
(お爺ちゃん)『いちごももう小学生かぁー…頑張ってね!』

(いちご)『うん!頑張る!』

入学したてで大喜びだった私は、ある問題を忘れていた…


(お爺ちゃん)『そういえば、いちごはもう自転車乗れるようになったのか?』


(お母さん)『あ、そっかー。まだ乗れないんだっけ?でも暫くは後ろに乗せて私が漕いで行くから平気よ』

(お爺ちゃん)『大変じゃないか?』

(お母さん)『まぁすぐのれるようになるでしょ』



《入学式当日》
『入学おめでとう!いちごちゃんとさくらちゃん!小学クラス担当の染谷(そめや)です。わからないことがあったらなんでも聞いてね!》

担任の先生は男の先生で優しそうな人だったから、小学校に行くのが楽しみだった!

『私はね、さくらって言うんだ〜!よろしくね、いちごちゃん!』

『うん!よろしくね!さくらちゃん!』

さくらちゃんも優しい子ですぐに仲良くなった!
さくらちゃんは田舎の中でも人口の多い商店街の近くに住んでるお嬢様らしかった!
いつも服が可愛くて、近所よりもちょっと大きい私の家とは比べ物にならないぐらいな豪邸だった


それからはずっとさくらちゃんと一緒に遊んだ。
私は年上の人が怖かったから、さくらちゃんがずっとそばにいてくれた。



『いちごちゃん、お姉さんやお兄さんとも遊んでみない?みんな優しい人たちだよ!』


(……………)
『まだ少し怖いです…先生ごめんなさい。』



『いや、謝らなくて大丈夫だよ。ゆっくり慣れていけばいいからね!』


『…はい』