姉として、自分でなんとかしないと。

拓にとってわたしはもう姉じゃなくても、わたしにとって拓はずっと変わらず大切な弟だから。


それからすぐに自分の部屋のベッドに入ったけど、全然眠れなくなっちゃって。

いつの間にか朝になってしまっていた。


なので結構身体は風邪を引いたときみたいにだるいし、頭はぼーっとしている。



「保健室で休むか、早退するかしたら?」

「いや、そこまでじゃ……」

「僕らはどうしても授業に出なきゃいけないわけじゃないんだし」

「そりゃそうなんだけど……」



もう勉強は必要ないし。

合格も決まっているから、内申も気にしなくていい。


でもだからと言って寝不足なだけで授業をサボるのは、わたしにはちょっとできそうにない。



「春川さんて、まじめだよね」

「えっ。そうかなぁ」