しょんぼりしていると、奈々がわたしに気付いて「おはよ」と声をかけてくれた。

でも奈々より近くにいた葉子ちゃんはムシ。


まあこれもいつものことだ。


それよりも、今日は平くんとの同盟が夢だったことの方がショックだった。

これから絶対楽しくなるって、わくわくしていたから。


本当にがっかりだ。



色を取り戻しかけていた世界が、またつまらないものになっていった。







2時間目のあとの中休み。

気落ちしながらひとりでトイレに行った、その帰り。


特進クラスの前を通る時、こっそり中をのぞいた。


もうこの行動は、一種のクセみたいなものになっている。

高校生活3年間でできたクセ。