いきなり大きな手が伸びてきて、がばっと口を塞がれてしまった。
せっかく気持ちを伝えようとしたのに、どうして言わせてくれないの?
勢いでも使わないと、わたしにはこの想いを口にすることなんて――。
「待って、頼むから。この先は俺に言わせて」
いい?
と目で聞かれて、わたしがドキドキしながらうなずくと、彼の手がわたしの口からゆっくりと離れ、マカロンの包み持っていく。
その代わりわたしの右手に置かれたのは、ヘッドフォン型のキーホルダーのついた鍵。
鍵……? なんの?
「免許とってすぐ、貯めてた金で車買ったんだ」
「……えっ!?」


