卒業まで100日、…君を好きになった。


突然平くんが大きな声を出したので、びっくりしてしまう。


普段冷静な彼が、焦ったように身を乗り出してきた。



「なんで志保と!? 俺はもうあいつにそういう気持ちはないって言わなかった!?」

「ご、ごめんね? 木内さんにそう聞いて、そうなんだって思っちゃって……」

「はあぁ!? なんだよそれ……っ」



ガシガシガシと、何か苛立ちをごまかすみたいに頭をかきむしる平くん。


いつもと違いすぎる彼に、どうしていいかわからない。

なんだかすごく怒らせちゃったみたいだ。



「あ、あの。ほんとにごめんね?」

「……春川さんは、誤解だってわかってる?」



じろりと睨まれて、わたしは壊れたおもちゃみたいにコクコクと何度もうなずいた。


平くんの目がすわっていてこわい。