卒業まで100日、…君を好きになった。


「あの時の平が俺だって、春川さんに知られたくなかったんだ」

「だから、それはどうして?」

「あの時の俺、態度悪かっただろ」



態度?

予想しない答えに、わたしは思いきり首を傾げてしまった。


すでにフィルターがかかったようになっている過去の記憶を引っぱりだして、あの時の彼の言葉や仕草や表情を、必死に思い出そうとした。



「あの……ごめんね。態度が悪かったなんてこと、なかったと思うんだけど」

「春川さんが忘れてるなら、いいんだ。でも俺はじめ、なんでこんな基礎中の基礎ができないんだろうとか、思っちゃってたから」

「あー……」



確かに最初、あまりにも出来の悪いわたしに、呆れている風ではあったけど。

態度が悪いなんて感じたことは1度もなかった。