勉強はつらかった。
レベルに合っていない学校だから、テストの度に悲鳴をあげていた。
でもそれ以上に、たっぷりおつりがくるくらい、楽しいことがたくさんあった。
バカなことを一緒に楽しめる、ケンカしても仲直りできる、大切な友だちができた。
最後の3年のクラスは本当に雰囲気がよくて、きっと卒業してからも、同窓会を開いて何度も顔を合わせたくなる仲間たちだ。
そして卒業間際の3ヶ月で、人を好きになった。
その人と過ごした3ヶ月は、短かったけれどとても充実していて、抱えきれないほどの幸せをもらった。
卒業しても、社会人になっても、夢が叶ったそのあとも、
君と過ごした卒業同盟の3ヶ月を、忘れることはないだろう。
涙でにじむ視界の向こう。
前方に立つ彼の背中に向かって、ありがとうと何度も心で語りかけた。


