*
久しぶりに訪れた中学校。
門の柵を乗り越える時、雨で滑って水たまりに落ちてしまった。
服がびしょぬれになったけど、もうここに来るまでにずいぶん雨に打たれていたからあまり気にならない。
それよりも寒くて、拓のことがますます心配になる。
校舎は当然鍵がかかっていて、中に入れなかった。
灯りもついていない。
今日は休日だし、もう中には誰もいないようだった。
どこか、拓が隠れられそうなところはあっただろうか。
校庭にある運動部の部活用具入れとか。
でもあそこはいつも鍵がかけられていたっけ。
あとは……。
「あ」
きょろきょろ辺りを見回し目にとまったのは、敷地の隅にあるビニールハウスだった。
久しぶりに訪れた中学校。
門の柵を乗り越える時、雨で滑って水たまりに落ちてしまった。
服がびしょぬれになったけど、もうここに来るまでにずいぶん雨に打たれていたからあまり気にならない。
それよりも寒くて、拓のことがますます心配になる。
校舎は当然鍵がかかっていて、中に入れなかった。
灯りもついていない。
今日は休日だし、もう中には誰もいないようだった。
どこか、拓が隠れられそうなところはあっただろうか。
校庭にある運動部の部活用具入れとか。
でもあそこはいつも鍵がかけられていたっけ。
あとは……。
「あ」
きょろきょろ辺りを見回し目にとまったのは、敷地の隅にあるビニールハウスだった。


