卒業まで100日、…君を好きになった。


知られることなく終わったはずだった恋が、実はとっくの昔にバレていたなんて。

恥ずかしくて、顔を上げられなくなる。


いまさらそんな。

そんなことってあるの?



「よく目が合うなって思ったら気になり出して、俺もよく見るようになってね。明るくて元気で色々一生懸命で、かわいいなって思ってた」



かつて、恋をした相手が、わたしをかわいいと思っていたと言っている。


いまわたしが好きなのは、彼じゃない。

でも昔好きだった人は、恋が終わってもずっと特別なんだと知った。



うれしかった。

彼の言葉が、泣きそうになるくらい、うれしかった。


あの頃の自分が、救われたような気がした。