それからしばらくが経って母さんは退院し、普通に生活をできるようにはなった。
だけど、俺とは口をきいてはくれなくなっていた。
そりゃそうだ。俺が悪いんだ。
母さんとの関係だって、こうなったって仕方がない。
俺は……居ない方がいいのだろう。
これがきっかけで、俺は高校に上がってすぐ一人暮らしをすることに決めたんだ。
「毎月お金は入れるから」
冷めきった母さんの言葉を最後に、俺は家を出た。
これが、俺の過去の過ち。
俺が、自分自身が死ぬことに対して否定しない、最大の理由。
俺は生きている価値がない。
生きている資格なんてない。
人の人生を奪った俺なんて。
だからいいんだ。
婆さん、凛……俺のことは、放っといていいんだよ。

