「ちょっとー!蓮ったら片付けてよね!」
「…あぁ。」

この頃の私には想像もつかない。

「あ!麻耶!また事務所で煙草ー!!」
「…るっせーよ。好きにさせろ!」

いつまでも続くと思っていた毎日。

「また女連れ込んだね晃くん!! 」
「おっ鼻がいいね!たまにはいいじゃん」

普通じゃないけど、平凡な毎日だった。

「魁斗さん!皆どーにかして下さい!」
「いつもお疲れ様です、紗奈さん。」

刺激なんてなくても楽しくて幸せだった。

「あーやーとー!どーーーーこ?」
「ここここ、ここです、、」

ここまでは、何も変わらない毎日だった。
でも、今日現れた人のお陰で全てが変わった

「あ、そう。皆に紹介したい子いんだわ」
突然何かを思い出したかの様に晃が喋った
「何だ何だ〜?」
興味を持って晃の問に応える麻耶。
「うちの族に、花咲かせたいと思わね?」
「……。」
無言で晃の方を見る蓮。
「花って…お前なぁ…うちに女は要らねえ」
ため息を吐いて瞬で興味失せた麻耶
「そうですよ…雷龍には既に姫も居ますし」
「わりいけど俺はパス。女無理。」
断固として嫌そうな顔で拒否し続ける郁斗
「…女の子…か。」
苦手そうな表情を浮かべる紗奈。
「いや、皆顔見てみろって マブイんだって!」
「…自分の傍に置いとけばいんじゃね?」
冷たい表情で晃に伝える蓮。
「、、、入ってこいよ!」

「失礼します、、は、は、初めまして!!!」
「「「「っ?!」」」」

晃の合図により入口から入ってきた女の子は
誰もが見ても驚く程の美少女だった。

「な!?すげーマブイだろ?!」
少し興奮気味で皆に伝える晃。
「…お…お前すげーじゃん!!!」
こちらもまた興奮気味な麻耶。
「確かに綺麗な女性ですね。」
一瞬で冷静に戻った魁斗。
「…紗奈の方が可愛いだろ。」
「やだ、恥ずかしいよ、蓮」
イチャイチャ始まるバカップル。
「…女は無理。」
顔みても嫌な顔し紗奈の後ろに行く郁斗
「あ、あのっ!溝内…蓮…蓮…君…だよね」
少し驚いた顔で蓮の顔をジーッと見てる。
「…あ?」
「そんな口調で話さないで女の子には優しく」
自分の名前を呼ばれ眉間に皺を寄せる蓮に
対して怒る紗奈。

「あぁ…わりぃ。」
「ごめんね!でも蓮は悪い人じゃないから!」

無愛想な蓮をフォローして女の子に言う紗奈