深夜。
さとみは、寝返りをうった。
気持ち悪い汗をかいて、眠れない。
さとみはつむっていた目を開ける
無理やり寝ようとするのをあきらめ、
ベッドからでた。
冷蔵庫に飲み物を取りに来たさとみは、
リビングの明かりに気づく。
社長がパジャマ姿で、
ソファに座ってくつろいでいる。
珍しい。
社長がさとみに気づく
「眠れないんですか」
「…ああ。
そっちは」
「私も眠れなくて」
社長の手元には、お酒のグラス。
少し酔っているみたい。
「邪魔ですよね、私」
部屋に戻ろうとするさとみに
社長がすぐに言った。
「いや、いい。
何か飲むか?」