「優しくするよ。」
ふんわり、優しい声で社長が言った。
その答えにも、笑わないでくれたことにも
ほっとして見上げたさとみに
「めいいっぱい。かわいがるけど」
?
かわいがる?めいいっぱい?
しゃちようーっっ。
それって、どう言う意味ですか?!
頬を染めて、困って
目を潤ませるさとみに
見下ろす社長の瞳。
「優しいのと、
優しく、めっちゃ可愛がるの
どっちがいい?」
社長の指が、さとみのくちびるを優しくこすって
そんなこと聞いてくる。
そんなの
そんなの
「…わかんないです」
逃げられないさとみは
真っ赤になって、
答える。



