ピー。 ピューピヨ。 コンクリートの堤防の上で さえずっていたイソヒヨドリが、飛び立った。 紺色に近い水色の体。 お腹のオレンジがかわいい。 まぶしい陽光をさえぎるように 手をかざして見つめているさとみをよそに、 すぐにその姿が遠くなる。 どこに行くんだろう。 自由な小さな体がうらやましい。