嘘つきシンデレラ




どうして、社長が。




どうして、社長がここにいるの?





「いくらでも払ってやるよ」




「好きな金額を書け」




取るに足らないもののように、




金額が空欄の小切手を、テーブルに投げ捨てた。





社長が、動けないさとみの肩を支えるように、




立たせる。




「その代わり、




今後一切こいつにはかかわるな」





二人を見下ろした社長の冷たい声。