気持ちが重くて、歩みが遅い。 そんなこと思っちゃいけない。 そう分かっているのに。 身体は正直で、どんどん足が重くなる。 子供のように、 逃げ出したくなる自分がいて。 立ち止まったら、きっともう進めない。 分かっているから、決して立ち止まれない。 身体が冷えて、冷たい汗かいてる。 じっとり。 嫌なあせ。 さとみは、機械的にファミレスの扉を開けた ピンポーン。 無機質な音が鳴る。