眉尻を下げた葛西が、さとみを見つめる。
その瞳は熱を帯びていて
さとみを
夢中にさせる。
スカートのウエストから、
シャツが引っ張り出される。
素肌にふれる社長の熱いてのひら。
その間も、口づけはやまない。
熱く、熱く
社長の手がさとみにふれる。
さとみの手は社長にしがみつく。
コンコン。
ノックの音がした。
ガチャ。
社長室のドアの開く音。
「社長?」
秘書の声。
「社長。
こちらに、シャツの替え置いておきます」
シャワーに入っていると思ったのか。
少し大きめの声で秘書が告げた。
「失礼します」
パタン。
秘書が退出したドアの閉まる音。
心臓がどきどきしている。