「へぇ…純がねぇ…」

先輩たちも私の話を聞いてたみたいで、流川先輩は黒崎先輩を見てニヤニヤしている。

「…なんだよ」

そんな流川先輩を睨む黒崎先輩。
けど流川先輩は全然動じない。

「べつに~?」

なんて言って笑っている。

やっぱり育んてきた時間が違うんだな。
私も流川先輩に負けてられない…!


「黒崎先輩…! ちょっと見た目はあれになっちゃいましたが、お弁当食べてくれませんか…?」

私は先輩の前にお弁当を持つ両手を伸ばして深くお辞儀する。

「はぁ…食べるからそんな深くお辞儀すんな。 どこで誰が見てるかわかんねーんだから」

先輩はそう言ってお弁当を受け取り、先輩の指定席に座った。

「…やばい、先輩に殺されそう……」

「は…?」

そんな私たちを見て笑う流川先輩と美羽。

ああ、神様ありがとう……
私は宇宙一幸せ者です。

お礼は何がよろしいでしょうか?
肩たたきでもマッサージでもなんでもします。

やばい…頭パッパラパーだ。

「小枝、私たちも食べよ?」

その場でジーンと感動を噛み締めていた私は、美羽に連れられて、昨日と同じように先輩の前に座る。