「…無理。俺は一緒にいたくない」

こいつが近くにいると、俺の中の何かが壊される気がして、それがまたわからないからイライラする。

「純、俺が一緒に食べないかって誘ったんだ」

だから何で誘うんだよ？
お前は俺がこいつのこと嫌いなの知ってんだろーが……

不満を心の中でぶつけていると、正人が近づいてきて耳打ちされる。

「俺、町野さんのこと気になってるんだ。 だから協力してくれよ」

町野？
…あぁ、もう一人のほうか。

と、目をそいつのほうに向けると、すごい剣幕で睨まれていた。

「それに純、花咲さんのこと…本当は気にしてるでしょ？」

…気にしてるわけない。 こんなちんちくりん。


「先輩…、我儘言ってすいませんでした！
いつも先輩に会えて、気持ちを伝えれるだけで私は幸せです…！」

…はぁ……なんかもう色々面倒くせー……

「おい花町コンビ。
絶対俺らがここにいること言うなよ。言ったらもう二度と一緒に食わねーから」