「…ど、どうしよう美羽」
「ん…?」
「黒崎先輩とお昼一緒にいれるとか信じられない……私、一生分の幸せここで使ってしまうかも…」
今まで話しかけたときですら先輩といた時間、数秒数分とかなのに、お昼を共に過ごせるなんて…!
嬉しすぎるよ~~っ!!
「 …はぁ…黒崎先輩のことどんだけ好きなの」
「それはもう、言い表せないくらい!」
「私は…、流川先輩のほうがいいと思うんだけどな……」
「え?」
美羽が小さな声で何か呟いたけど、黒崎先輩のことで頭がいっぱいな私にはその声が届かなかった。
「ううん、小枝が幸せならそれが一番」
「うん、すっごい幸せ…! 美羽ありがとうっ!」
つい顔がニヤけてしまう私。
親友の美羽がいて、協力してくれる流川先輩がいて、大好きな黒崎先輩もいて、私って本当に幸せ者だ……
「黒崎先輩、来てくれるといいな…」
流川先輩はああ言ってたけど、絶対来てくれるとはかぎらない。
でもやっぱり好きだから、一緒にいれるのなら一緒にいたいと願ってしまう。
黒崎先輩に嫌われていても、どうしても体全部が先輩を好きだって
伝えたいって叫ぶんだ……ーー