その青に溺れる


そこに何が待ってるのか何となくでしか想像は出来ないけれど、自分の気持ちもよく分からないし、彼の気持ちも分からないけれど、
誤作動を起こしたままの思考では読めもしない言語が綴られ続けたままで

部屋に入り、ベッドに押し倒されて唇が塞がれる。
彼は態と淫らな音を出してキスをし、首元を指でなぞった。
その感触に唇を離し、思わず声が漏れる。
それは自分でも分かるくらい甘い声だった。

彼はそこでキスを止め、首元から髪の毛を伝わり優しく撫で始める。

「なぁ、俺は・・・・・・柚月が・・・・・・好きだ」

その言葉はもう聞きたくない。
聞くたびに頭の中も、どこもかしこも搔き回されておかしくなりそうだ。

なのに彼は構わず言葉を滑らせる。

「柚月はどうなの」

『キライ』と喉まで出掛かっているのに、どうして言えないのか

「言ってみろ、正直に」

何度も息を呑んで言葉を吐き出そうとするのに口は開いてくれずに唇を噛む

目の前が歪んで揺れて見えて、頬を温かい筋が伝って降りていく

彼の指がそれを拭い、優しい眼差しで見つめながら言った

「急がなくていい、言ってみろ」

込み上げるものを拭えもせず、止めることさえもできず、
泣き喚きたいのを必死に堪え、口を開いた。