その青に溺れる




月は闇を裂いて 背中に滑る ゆっくり 開いて 朽ちる光

雨に挿す指先 "サヨナラ"を浮かべ 窓が霞んでゆく

堕ちた雫 救って 絡んで 鳴いて 伝えて この想いは 

隠して 見ないで 早く行って その手を放して……


時が君を変えて いずれ消える ゆっくり 閉めて 留る扉

誰に会いに行くのでしょう 雨の日に 駆け出す足

跳ねた雫 飛んで 落ちて 濡らして 払って 細い指には

残った 輪の痕 見せつけて その手が上がる……


僕を笑って 救って 繋いで 掴んで その想いを

けして 見ないで 早く行って その手を戻して……


月は闇に満ちて 海に沈む ゆっくり 凪いで 揺れる光

寄せ返す波 崩れ落ちた城が 静かに浚われ逝く

足跡は砂を纏い 小さな粒が 洗われ逝く