「お姉ちゃん‥‥‥…あのねぇ、『高橋』っていう人がさっき来たよ〜」

「‥‥‥……ああ!高橋囿也。そういえば、ノート借りてたんだった。すっかり忘れてた」

「後で写真送れってさ。テストなんでしょ?すっごい迷惑掛けてんじゃん」

「あー。やば」

伝言をしっかり伝えた後も、美久は笑っている。
ここまでくると、何だか、気持ち悪い。
何か、言いたいことでもあるのだろうか。

「高橋っていう人、めっちゃイケメンだったね」

「まあ…‥‥あいつはね‥‥‥…うん。結構モテる。性格もイケメンだし。爽やかだし、普通に頭いいし。スポーツ出来るし……ね」

だろうな、と納得する。
美久の想い人もイケメンだが、あれより、少し幼さがある。
一歳歳上なだけで、随分と変わるのだと、吃驚りである。


由美は最近、前よりも、可愛くなったと思う。なんとなく。
顔にちょっとあったニキビもない。お肌ツヤツヤ。
珍しく、メイクもして。

恋する乙女は可愛くなるとかならないとか…そういうことなのか。

「恋なんて、しないとか言ってたの、誰かなあ」

何だかんだ、仲間だと思っていたので、少し、寂しい。