その数秒後、

Tシャツを脱ぎながらバスルームへ急いだ。

「お夕、入るよ。」

見ると、彼女はすでにあごまで湯につかり

俺のミスにもかかわらずなぜか上機嫌だ。

「トオル、こっちに来て。」

「おう。」

バスタブの湯があふれて盛大にこぼれた。

「片付けをありがとう。」

「いや、粉、悪かった。」

「あら、そんなこと気にしないで。それより朝まで時間あるでしょ。」

「そうだな。」

「私の次のリクエストはね。」

「ちゃんと心得ているよ。」

「本当?」

「さっきみたいに不用意にぶちまけたりしない。」

「まあ、頼もしい。そうでなくちゃ。」