「トオル、そこ片付けておいてちょうだい。私シャワーを浴びるわ。」

「わかった。」

夕子のガウン姿を見送り

手元の粉の山を見て俺はゴホゴホと咳をした。

仕方なく粉に埋もれた肉を1個指でつまんだ。

「ん?」

それは適度に湿っぽく柔らかく粉をまぶしたせいかスベスベ感があった。

指先でモニョモニョと触っていたら俺の一部が反応した。

男ならピンとくる。

なにやら疼く感がじわじわと湧いてくる。

これはヤバい。

非常にマズい。

恐らく正常な現象だと思いつつ

すべての肉をホイルに包んで冷蔵庫へ

余分な粉をゴミ箱へ入れ

沸騰寸前だった揚げ油のフライパンをガス台からそっと調理台へ移動し

1分以内に片付けた。

ファンはつけたままの方がいいだろう。