俺たちはバスルームで愛し合い

ベッドルームで愛し合い

夕子がまどろんでいる間に

俺は先ほどの肉にオリーブオイルをぶっかけて

レンジのオーブン機能で仕上げた。

レモン汁、しょうが汁、ポン酢、マヨネーズをそれぞれ小皿に盛り

湯気だって焼き色がついた肉とともにダイニングテーブルに運んだ。

飲み物はそうだな、スッキリしたスパークリングワインが合うだろう。

ベッドに悩まし気に横たわった夕子の肩を優しく揺らした。

「お夕、肉ができた。」

「私、寝ちゃったのね。」

「食べるだろ?熱々だ。」

「あら、私も誰かさんのせいで熱々よ。」

俺はむき出しの肩にチュッとキスをした。

彼女のほんのり甘い香りとなめらかな肌に触れて

後でまた浸りたいという俺からのリクエストに応えてくれるだろうか。

ガウンを羽織りながら「トオル、朝は何時までいいの?」と聞かれた。

「5時ジャストだ。」

「相変わらずの期限付きなのね。」

「不満そうだね。」

「いいえ、ダラダラするよりいいわ。」

「本心は違うだろ?」

「知ってるくせに。」

カリカリに焼けた香ばしい鶏皮と

ふっくらジューシーな肉を平らげた俺たちは

残りのワインを持ってベッドルームに戻り

再び熱い身体をぶつけ合った。

サイドテーブルの上のスマホを

きっちり5時に鳴るようセットしてから。