あの日、私が記憶喪失になった日。

何もかも変わってしまった

忘れてしまったことだけは

今でも鮮明に覚えている。

だけど、君のことだけは

忘れてはいなかった。

私に好きを、恋を教えてくれた人。

大好きな人。

君がいてくれたから私も光でいられる、

そんな気がした…。


         *

      《相沢 美葉》
  ある日を境に記憶喪失になって
  しまった少女。高校3年生。
  夏樹のことが大好きで片思い中。
        
×

      《高杉 夏樹》
  美葉の幼馴染みの少年。大学1年生。
  とても面倒見がよく幼少期の時から
  美葉の兄的な存在である。