「ちー兄、船が出来たら一人で行くの?」 「美里も行きたいか?」 「うん、行きたい。連れてって」 「じゃあ、一緒に行こう」 古屋千秋は指切りをしようと、小指を出してきた。 それに私は自分の小指を絡み付けて上下に振って、歌を歌った。