「あのさ、それ褒めてるんだよね」


『う〜ん?』


とにかく・・・シュウさんは信用できるかは別として悪い人には見えない。

それにさっきから感じる殺気。

なんか・・・・嫌な予感がする。

あの感覚は、蜃鬼楼にいた時にも何度か感じたことがあった。

辺りは薄暗く、視界が悪い。

これじゃ誰かが潜んでいたとしても、すぐにはわからないよね・・・。

万が一に備え、懐から銃を取り出す。

いつも持ち歩いてるし、訓練は重ねてきたとはいえ、銃を実戦で使ったのは、兄さんを殺したあの日が最後だ。

だから正直・・・不安はある。

物騒なものを構える私に、またまた6人は、「お前、何者?」的なビームを繰り出してくる。


「でも・・・まぁ、詮索はしないよ?」


「絶対不可侵ですもんね」


「家政婦さんもワケありっぽいし・・・」


ウンウンとうなずく6人に『危機感持って』と告げ威嚇射撃を撃った。