Little Gang


私は部屋で見取り図を描く。

Roseliaのアジトの配置図だ。

防犯カメラやセキュリティを記憶を総動員させながら寸分の狂いもなく正確に書き記す。


『できた。ハルカくん、防犯カメラをハッキングして? 痕跡、残さないように・・・』


「おけー」


「ユリお姉様、弾丸できましたよ?」


『ありがと。 じゃ逃走経路も確認しよっか』


ハルカくんの把握してる情報を整理する。

これだけの情報があれば、監視の目を欺いて潜入することもできるんだ。

変装や演技指導はお手の物なユウタママがいるのも心強い。


『急だからできる範囲でいいから、誰一人逃がさないように守備を固めよう』


「ハイ」・・・と返事をして携帯で警察に情報をリークしてくれてる。


『時間との勝負になる・・・最短ルートを安全第一に絞ろうね? 弾切れしないか残ってる銃弾をその都度確認するようにッ。 あ・・・でもRoseliaには武器庫があるから、暗証番号を入力すれば武器はいくらでも補充できる・・・それと爆弾と煙玉と催眠スプレー・・・スタンガンは、顔を見られた時の対処法。 あとフードは被ってね、深めに。 兄さんは私の獲物だからね? よろしくお願いしますッ』


実はこれ、今までもしてきたこと。


「相手の裏の裏の裏を読め・・・何十手先をシュミレーションして何が最善か頭に叩き込め」


歴代総長が口癖にする言葉。

そんでやってみたら成功率99.9パーセントで、常に心がけるようにしてた。

仲間とも信頼関係が生まれるし、幹部だろうが下っぱだろうが対等に意見を交換し、何より自分の言葉に責任が持てた。

これが絶対に失敗しない秘訣だったりする。

次々とみんなに指示を出していった。

コンコンッーーー。


「守備の準備できました」


『ハイッ。 警察には合図があるまで突入しないように裏で手を回してください。 古賀さん・・・蜃鬼楼の動きは、鎮静状態でした?』


「蜃鬼楼? 古賀さんって?」


シュウさんが目を輝かせる。


『ああ・・・元蜃鬼楼の特攻隊長。ギザギザ古賀さん、めっちゃ荒れてて怖いんよー』


「バットを片手に盗んだバイクで校舎の廊下を走ったり?」


くくくく・・・と控えめにヒロトさんが肩で笑うのは古賀さんへの気遣い。

ルナさんと武器を手入れしていく。

刃を研いで光沢を出す。

最初は少し照れた様子で見てた古賀さんもみんなと一緒に手伝ってくれた。