『な、なんか、この部屋熱いね〜』


顔の前で手をパタパタさせてみる。


「照れ隠しなのバレバレ」


・・・なんとなく・・・憎らしいほどのキラキラ笑顔を振りまくユウタさんが憎たらしく思えてきた・・・けど・・・。


『う・・・』


どうしたものか・・・。


「ユリさん、何があっても嫌わないで。 受け入れて。 心も身体も俺以外はダメ」


『い、色恋沙汰はNGでしょ?』


「あー・・・そのふざけたルール、忘れて。 過去の自分をぶん殴ってやりたい」


『それはダメッ! 絶対にメッ! 綺麗な顔に傷がついたら泣いちゃう』


「ユリさんって面食い?」


『YES! 可愛いとカッコいいは正義だよね♪』


中身も大事だけどやっぱり顔でしょ!!

私の顔は中の下の下。

ブスでもないし可愛いわけでもない。

普通。 平凡。 一般的。

以上。


「ま・・・この顔に生んでくれたことだけは父さんに感謝してあげてもいいけどさ」


『感謝感激雨あられ〜』


フッと満足そうに微笑むユウタさん・・・。

もちろん私も微笑み返し。

ユウタさんが信じられないことを口にした。


「ユリさん、君も充分魅力的だよ☆」