私は小さく蹲るユウタさんの頭に手を乗せて、優しく撫でた。
『ユウタさんならできる。 みんなのアイドル西郷ユウタである前に、西郷兄弟のママだよ』
「・・・・・・」
『いつもニコニコ明るくて人懐っこい表の顔とは裏腹に中身はとても繊細な人。 そのギャップに引き込まれてる、西郷兄弟も、私も。 表も裏も根っこのところは変わらない』
「・・・ユリさん」
『自分らしくいるのが一番。カッコいい西郷ユウタも好きだけど、弱ってるユウタママも守ってあげたくなる。 やっぱ、滲み出るキラキラオーラで自然と愛されちゃうって罪だよね?』
笑って言った。
「ぎゅーしたい・・・」
『・・・もしかして、酔ってる?』
おそるおそる聞いてみると、がばっと顔を上げたユウタさんは顔をしかめて額を押さえた。
「・・・そうかも。 媚薬入れた?」
『なんでそうなる!?』
「だってさ、うん・・・。 悪いけど、出てって」
『・・・うん。 心配だけど、私がいても心が休まらないもんね』
「そうじゃなくて、このままじゃ君が可哀想だから」
ユウタさんはハアとため息をついて髪を掻き上げた。
「ひどいこと、しちゃいそう」
まっすぐ私を見て、そう言ったユウタさんはいつになく真剣で、私は不覚にも見とれてしまった。
ヤバい・・・。
あの目、冗談じゃなく“本気”だ。
私には分かる。
自慢じゃないけど、人を見る目はある方だ。
