ずるい。


普段感じない、意識しない、藤原さんの男の人だと実感する手のゴツゴツした感触と、熱がジリジリと腕を伝って胸に届いて、ドキリとした。

…やめてよ、そうゆうの。諦められなくなる。

「分かってるって!分かってる!分かってる!」

そう言いながら手首をグリグリとねじって、彼の手から引き抜こうとするけれど、逃げられない。


「ほんとかよ。」
ふっとタバコの煙が吐かれる。