?「あ、愛莉。私再婚するから。」

淡々と告げられた、再婚の報告。
この人は私のお母さんだ。

お父さんは昔、雷の鳴る雨の日に病気で死んでしまった。

その時私は3歳。
お母さんはお父さんが死んでから、夜出ていくことが多かった。

だから1人にも慣れていた。

それに何故か小さい頃からなんでも出来てしまった私は再婚の意味を知っていた。

別に再婚してもしなくてもどうでもよかった。

ただ…期待していたんだ、新しいお父さんに構ってもらえるかもしれない…と。