そんな時だった。

ドンッ

愛莉「あっ…ごめんなさい!!」

誰かにぶつかってしまった…
そう思って顔を上げると…

?「いや…大丈夫」

そこにはとても整った顔があった…
ど、どうしよう…綺麗な顔…だけど傷付けちゃった?!

愛莉「あ…ぅ…ごめんなさい!!」

?「…大丈夫だから。君は?大丈夫なの?」

この人優しい…
施設の人にもぶつかったら怒られたのに。

まぁ、私は無愛想で嫌われているからだけど…

ご飯もあんまり貰えない日もあったし…って、今はそれ所じゃない!

愛莉「…あ、はい、大丈夫です!すいませんでした…綺麗な顔に傷付いちゃったかも…」

まだ幼かった私は素直に口に出してしまった。

?「…ははっ、君面白いね?」

…あれ…?
笑われてる?

愛莉「あ…えっと…じ、じゃあ!」

どうしたらいいのかも分からず、私は施設の方へ走り去った。