でも、突然のお誘いにはドキドキするあたしもして。

年齢的にはオトナになっているあたしなのに
この状況をどう考えていいのか
正直わからない。

でも約束した場所にはちゃんと出向く。
オトナだから。




『入江先生。採点、全部終わりました?』

「なんとか。待たせて悪い。」

『いいえ。今、来たばっかですから。』


実はドキドキし過ぎて30分前には到着してました
オトナだから言わないけど



『ところで、どこ、行くんです?入江先生、、送別会の幹事でしたっけ?』

「・・・いや、そうじゃないけど。とりあえずついてきて。」


なぜか少し戸惑った表情を浮かべた入江先生。



こんな時間だから
送別会の下見とかではないとは思ったけど
それ以外に何も思いつかなくて
そう聞いてみたけれど

やっぱり違うらしい
じゃあ
どこ行くんだろう?


って入江先生
そっちはホテルが建ちならんでいる方向なのでは・・・?


入江先生の名誉のために言っておきますが
決してラブホテルではなくシティーホテルやビジネスホテルなのでご安心を・・・



「あそこに用事があるんだけど・・・」


ようやく歩くのをやめた入江先生が指を差した先。


そこは
浜松市内でも格調高いシティーホテルの1階にある
ウエディングドレスのショップだった。