明日の9時になれば、ここから出られる......。
ゲームの終わりが近づいているという事実をようやく実感し始めた時、目の前の画面が切り替わり、黒電話の音が鳴り出した。
すみれ「翔太?」
翔太「ごめん、もしかしてまだお知らせ読んでる途中だった?」
すみれ「ううん、さっき読み終わったところ。どうしたの?」
翔太「......なんか、俺らしかいないと思うと寂しくて」
画面から離れて耳を澄ましてみても、周りからは物音ひとつ聞こえない。
じっとしているには少し不安だ。
通話機能のありがたみを感じながら、私たちは取り留めのない会話で時間をつぶした。
そうして2人で話しているうちに、日付は変わろうとしていた。
翔太「もうすぐ今日も終わりか」
すみれ「うん......」
翔太「どうしたの?」
すみれ「本当に、2人になっちゃったんだなって思って」
翔太「もしかして俺と2人、嫌だった?」
すみれ「ううん!そういうことじゃなくて......もしかして翔太、私と2人嫌だった?」
翔太「そんなわけないよ、安心してる」
すみれ「そっか」


