::葵唯side:: ー翌日。 「はぁ……」 登校して早々、私はぐたぁっと机に突っ伏した。 窓越しのスッキリ晴れ渡っている青空とは対照的に、私の心は悶々としている。 「『お前は今日から俺のモノだ』……」 彼が口にした言葉を小さく呟く。 あの人の声、まだ耳に残ってる……。 あぁ……思い出すだけで顔が火照るのが悔しい────────── * * * 「お前は今日から俺のモノだ」 耳に届いたのは彼の甘い囁き。