それでいて偉そうにふんぞり返るわけでもなく、確実にそのプレーを後輩へと教え込んでいく。

そんな尊敬の塊のような依織先輩が今も昔も大好き──────────

「ふぁぁあ」

依織先輩の写真を堪能しまくっていた私は、睡魔が襲ってくる感覚にいつの間にか日を跨いでいたことに気づく。

まだまだ依織先輩の写真見たいけど、もう寝なきゃな……。

スクロールする手も止まって、画面には私が中学1年生の時の引退試合の集合写真が映し出された。

あぁ……懐かしい。

依織先輩はもちろん、そこには3年生の先輩たちも写ってて……。

…………あれ?

みんなの顔を順番に見ていってた目は、自然と3年生のところで止まった。