::葵唯side::
「体育倉庫でぶっ倒れるって絶対熱中症でしょ」
昼休みも終わり、気づけばもう放課後。
帰り支度を済ませた祐希ちゃんと友梨香ちゃんが横たわる私を心配そうに見つめている。
熱中症、ね……。
数時間前の昼休み──────────
だめだ……もう……。
『葵唯』
苦しい……。
──────────あれから記憶がないってことは、きっとあのあと倒れたんだと思う。
目が覚めたら、もう私は保健室のベッドの上に横たわっていた。
きっと誰かがここまで運んでくれたんだろうけど……。
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