大きくて、影のような “ 男 ”


目も鼻もないのに、なぜか男だと直感した。
天井に届きそうな大きさだ。





男は、私をじつと見ていた。






怖い。



でも、体は動かない。





左手の猫は頑張っているが、

追い払えそうにない…