シャーー!!という猫の声で目が覚めた。



家の近所には野良猫が多い。
裏の空き地でケンカでもしているのかな?


私は時計を見ようと体を起こそうとすると、




・・・!!?


体が動かない。




久々の金縛りか…



―――ん?


左手に重みを感じる。



少しだけ首を動かしてみると、なんとか動く。
ゆっくりと首を左に向ける。

だらんと伸びた自分の左腕が目に入った。



視線を手の先に動かすと、

天井を向いた手のひらに…









猫がいた。