だれ??


眉間にシワを寄せ、目は吊り上がり、怒りや憎しみが伝わってくる。

何度見ても、ソレは汚れや影ではなく、
【 顔 】だった。。




「どうしよう…」

私は悩んだ。


消去していいものか?お祓い?でも、現像した写真じゃなくて、スマホのデータだし。。


頭を抱えながら、部屋をウロウロ歩き回る。



見間違いなら、良いのに…
単にそう見えちゃっただけとか…




ゆっくりと視線をスマホの画面に送る。


ギロッ!!


「ヒッ!!」



やっぱり見間違いではない。
いわゆる【 心 霊 写 真 】だ。





「うーーーーん」







悩みに悩んだ結果、

私は写真を消した。





持っておくには、怖すぎた。