―――――――――――― 「8!8ばんてどこ?」 いろんな声が聞こえて、クラスが騒がしくなる中 あたしはサヤに話しかけた。 「8?8はあそこだよ!前のあたしの席。 窓際のほうの!」 「あ!あそこ!わかった。ありがとー。」 ガタガタと8ばんの席に机を移動さる。 「って前から2列目かよー・・・。」 小さくひとりごとをぼやいた。 「ほんとだよなあ。 1ばん後ろがよかったし。」 ひとりごとに返事されたことに驚いて 声がしたほうを見ると、 悔しそうに笑う浅岡がいた。