「ま、とりあえずせっかく来たんだし、音。
イルカのショー観たいんだろ?」



「あっ、はい!!絶対観たいです!」


わたし、イルカを観るために今日来たと言っても過言ではないからね。



めちゃくちゃ楽しみにしてたんだもん!



「ふふ。そしたらもう始まるから、行くわよ」



先陣切って進む蘭。



いやぁ、頼もしいこと。



蘭の隣に並ぶ朔斗先輩を見て、ほっこり気分になる。



うまくいくといいなぁ、なんて。



蘭の気持ちも聞いてないけれど。



勝手に想像しちゃってるわたし。



…でも、まあせっかく来たんだし。


今日はいろんなこと忘れて楽しもう!!