この想いを伝えるつもりはないけど。 だって、翼くんからしたらわたしなんかに好かれても嬉しくないよね…。 学校のカリスマ会長様と両想いになろうだなんて、そんな贅沢なこと思わないよ! ネガティヴに考えたくないけど、そういうもの。 住んでいる世界が違うから。 「もうひとりで抱え込むなよ」 「はい!翼くん、頼りになりますね!ステキです」 ニコニコの笑顔でそう言うと、翼くんは途端に頰が赤くなった。 「なにそれ。超可愛いんだけど」 「…へ?」