憧れの学園王子と甘々な近キョリ同居はじめました♡

成長したねぇと、どこか家族のような目線の朔斗先輩。


「それは…、紛れもなく朔斗先輩のおかげです」


朔斗先輩に出会ってなかったら、ずっと自分の殻に閉じこもったままだったかもしれない。


そう思ったら、こうやって素直に話せるようになったのも、朔斗先輩のおかげだ。


「ええ、俺、何もしてないよ?」


「…それなら、無自覚に人を変えてるんですよ、先輩は。やっぱり、すごいですよ」



「そうかな?
ありがとね、そうやって言ってくれて」



私たちはどこか似ていて。

全然違う道を歩いているのに、お互いがいないと不安で、落ち着かない。


「俺だって、蘭ちゃんに色々変えてもらったよ。

こんなどうしようもなかった俺が、大切な人を見つけて、その人と幸せになろうとしてるんだから」